2015年5月31日日曜日

5.20  マルマス・コパン ワイン会

今回は、季節柄白ワインの比重が高かった気がします。 
流れるような白ワインのラインナップ、個性的な赤ワインの競演が楽しめました。
 ウェルカムワイン 
2013ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バロー 
マコン・シェントレ・レ・ピエール・ポリ
ACマコン・シェントレ シャルドネ100%           (小林)
ウェルカムワインにしては完成度の高いワインです。
これからのワインに期待がもてます。

 2005ボランジェ ラ・グランダネ              (岩田)
ACシャンパーニュ  ピノ・ノワール 70%、シャルドネ 30%
 ラ・グランダネはブドウの当たり年にのみ造られます。ヴィンテージの特性と同時に、“ボランジェ・スタイル”“テロワールの素晴らしさ”“伝統的製法”が感じられるシャンパーニュです。マルヌ県のグランクリュとプルミエクリュのみをオーク樽で一次発酵させた後、コルク栓をしてカーヴで最低でも5年間熟成させます。荘厳な深みと、ヴィンテージによってトーンの異なるリッチで複雑な凝縮感あるアロマがあります。新ヴィンテージの2005年は温暖、少雨、乾燥とブドウ栽培に適した気候に恵まれた。長期間の熟成を経て、成熟感のある香り高いシャンパーニュとなった。
さすがに安定感のあるグランダネですが、最新ヴィンテージだけあって酸のニュアンスが若い気がしました。素晴らしいシャンパーニュです。

2 2011ドメーヌ・コシュ・ビズアール ムルソー        
ACムルソー シャルドネ100%            (前澤)         
アラン・コシュ・ビズアール氏の父、ジュリアン・コシュ・デュボー氏が1940年に興したドメーヌ。ムルソー村で有名な、コシュ・デュリの従甥が造るワイン。 本拠地はムルソー。 ムルソーの色々な区画のブレンド。樽からのコクと果実のコクがしっかり感じられ、しかしとてもボリュームあるタイプではなく、すっと綺麗に喉を通っていきます。モダンスタイルなムルソー。
これぞムルソーといったスタイルです。しかしながら、綺麗なワインで線の細さも感じることができました。

3 2012ベルグストロム シグリット・シャルドネ
オレゴン ウィラメット・ヴァレー シャルドネ100%    PP92点  (蒲谷)
97年にチュヘイラム・マウンテンズに設立された家族経営のプレミアムワイナリー。ダンディー・ヒルズとワイナリーに隣接する自社畑はすべてバイオダイナミック農法により育成。ワインはそれぞれ特徴的なクオリティを兼ね備え、純粋性に富む。現在40haの5つの自社畑を所有。シャルドネの生産にも力を入れ、ブルゴーニュでの修行時代に出会った生産者と同じく伝統的な醸造法を用い、全房圧搾、自然酵母による樽発酵で造られます。長期熟成に耐え、フィネスに富んだ深みのあるキュベの樽を選び出し、ブレンドして造られるシグリッド・シャルドネは、オレゴン・シャルドネのトップクラスに位置づけられています。
シャルドネのイイトコ取り的なワインです。アメリカのワイン特有のボディのしっかりした雰囲気は残しつつ、バランスは本家フランスのワインを凌駕する素晴らしいワインでした。

4 2005ドメーヌ・フィリップ・パカレ アンディジェーヌ        
V.d.T シャルドネ100%              (小林)         
コルトン・シャルルマーニュ特級のAOCを取得できなかったワインが、“アンディジェーヌ”としてリリースされました。しかも、生産量のほぼすべてが日本に入荷しました。
2005年の特別なワイン”INDIGENE(アンディジェーヌ)”に込めた想い
 コルトン・シャルルマーニュ2005年になるはずのワインが、その名を名乗ることが出来なくなってしまった。では、どういったワインがコルトン・シャルルマーニュであるのだろうか。今その名を冠している多くのワインは、「ぶどうがどこで取れたのか」ただその一点だけにとらわれて、ぶどう栽培にどんな物質を使い、どうやって醸造したのか、総合的な判断を無視した代物でしかない。 畑に外的な物(化学物質)を持ち込まず、その土地の自然な植物形態を尊重して造り上げたコルトン・シャルルマーニュはその名を失い、格付けを得たワインの商業主義にとって「邪魔なワイン」としてはじき出されてしまった。現代の工業化文明において、アンディジェーヌとは何なのか、改めて問いたい。
アンディジェーヌという言葉には「土着」の意味と、もう一つ「はずされた」という意味がある。
以前にも抜栓したことがあるワインですが、良い変化を遂げていました。ヴィオ特有のある意味荒い印象が時間とともに変化していきました。
結果、強いキュヴェを感じることができるワインでした。


5 2009ドゥ・ラドゥセット プイィ・フュメ バロン・ド・エル
ACプイィ・フュメ ソーヴィニョン・ブラン100%                 (須田)
ロワール地方最大の造り手で、プイィ・フュメの半分以上を生産するラドゥセット男爵。決して樽による醸造は行わず、ブドウ本来のアロマを生かしたワイン造りこそがソーヴィニヨン・ブランの特徴を最大限に引き出せると考え、根本的な醸造の近代化を図りました。200年以上、品質至上主義を貫いてきた超正統派の老舗生産者として知られています。フランスのトップクラスの白ワインの仲間入りを狙ってリリースしたものがBaron de L。ル・デゼールと呼ばれる、プイィ・フュメ中で最も立地条件の良い場所で出来るブドウを使用。 その畑の中でも、樹齢40年以上のブドウのみ。 秀作年しか造られないという貴重なワイン。
さすがバロン・ド・エルといった造りでした。また、この季節には最もふさわしいワインのチョイスだと感じました。


6 1996ドメーヌ・ミッシェル・ラファルジュ ポマール・レ・ベズロル                    
ACボマール1級 ピノ・ノワール100%              (前澤)
もとは19世紀の初めからヴォルネイに続くジヨット家のドメーヌであり、娘のマリーがマコネ出身のアンリ・ラファルジュと結婚。ドメーヌ・ラファルジュとなった。
 一部ながらも元詰めを始めたのが1934年と、ブルゴーニュでは最も早いドメーヌのひとつで、60年には全量を元詰めしている。数年の熟成で本領を発揮するヴォルネイの古典的な造り手
ドメーヌが所有する唯一のポマールのクリマがペズロール。赤い果実を連想させるヴォルネイに対して、ポマールはやはりブラックベリーやカシスなど黒い果実。タンニンも力強く、ストラクチャーがあり、アフターに甘草を思わせるスパイシーな余韻が残る。
まさに飲み頃を迎えたブルゴーニュワインの底力を感じることができました。
官能的な香りと果実の誘惑はポマールでも感じることができました。


7 2005ドメーヌ・モンジャール・ミュニレ エシェゾー                
ACエシェゾー特級 ピノ・ノワール100%            (佐藤)
現当主ヴァンサン・モンジャールの父、ヴォーヌ・ロマネ村の村長も務めたジャンの時代にドメーヌは大きく成長。さらにヴァンサンが拡大し、現在、ブドウ畑の面積は33ha。
 北はマルサネから南はサヴィニー・レ・ボーヌまで35のアペラシオンに散らばっている。ちょっとしたネゴシアン並みの規模だ。このドメーヌの華はなんといってもエシェゾーとグランエシェゾー。それぞれ2.6ha、1.44haという面積は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティに次ぐ広さだ。エシェゾーは3つの区画に分かれるが、日本向けのエシェゾーはもっとも優れたワインを生むとされるエシェゾー・デュ・デュスのもの。
このドメーヌのワインは柔らかい果実味を感じることができるですが、このヴィンテージは随分しっかりとした骨格を感じました。


8 2005コロンビア・クレスト リザーブ・カベルネ・ソーヴィニヨン  (佐藤)
ワシントン コロンビアバレー       PP89+点
カルベネソーヴィ二ヨン91%、メルロー4%、カルベネ・フラン5%
コロンビア・クレストはワシントン州で一番大きなワイナリーだけではなく、アメリカで最も売られているプレミアムワイナリーの1つです。このワインはワインスペクテーター誌で2009年Top100で1位獲得
このワイン会でもアメリカのワインが複数提供されるようになりました。
濃いだけでなく、バランスも良く、柔らかめのタンニンは日本人好みだとも言えます。

9 2005シャトー・デュアール・ミロン                (春日)
ACポイヤック メドック格付第4級     PP94点 
カベルネ・ソーヴィニヨン71%、メルロー29%
シャトー・ラフィット・ロスチャイルドが所有するもうひとつのシャトー。ラフィット・ロスチャイルドの西側、カリュアド台地の延長線上にあるミロンの丘に位置する、細かい砂利まじりの土壌の畑でブドウが造られており、1962年以降はずっとラフィットと同じ醸造チームが手がけています。シャトー・デュアール・ミロンは、よくポイヤックの典型的なワインであると説明されます。ワインには緻密さを備えた気品が感じられます。
このワインはやはり古典的なボルドースタイルのワインでした。
10年を経過した今でもタンニンがしっかりしており、飲み頃にはまだ早い印象を感じました。

10 2003ドメーヌ・ゴビー ムンタダ 
ACコート·デュ·ルーション・ヴィラージュ   PP95点        (緒方)
シラー60%、ムール・ヴェードル25%、グルナッシュ&カリニャン15%
 ドメーヌ・ゴビーのトップ・キュヴェ「ムンタダ」です。2001年のヴィネスポにおいてブラインドティスティングで『ル・パン』を破り話題をさらいました。生産数量も極めて少なく世界中のワインラヴァーが捜し求める幻のワイン。葡萄の栽培は完全なるヴィオディナミで、葡萄畑の生態系の調整を行い、化学肥料や除草剤は一切使用しません。極めて厳しい選定を行い、猛暑の時期には果実が直射日光に当たらないように枝を山側に誘導したりもします。「ピュアでエレガンスのある自然なワインをつくりたい。」という思いからブドウの収穫も完熟の直前に行うなど、とにかく神経質過ぎる位の気使いです。
このワインは掛け値なしに美味しいワインだと言えます。
素晴らしいいバランスと圧倒的な果実味、芳醇な香りも楽しめます。
超実力派のワインだと言えます。





活雲丹とトマトのジュレ


大分県豊後アジのサラダ仕立て 生しらす添え
青森県産特大平目のロースト アサリのエッセンスソース
スペイン産ガリシアポークのグリエ 
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