2014年4月23日水曜日

4.21 マルマス・コパン ワイン会

今回は著名かつ個性的な白ワイン群とブルゴーニのピノが中心の構成になりました。

ウェルカムワイン 
2013ドメーヌ・シュヴロ ブルゴーニュ・ロゼ・サクラ 
ACフルゴーニュ ピノ・ノアール100
今年のサクラは、やや薄めの色合いで、飲みやすく仕上がっていました。

1 2004モエ・エ・シャンドン ドン・ペリニヨン
ACシャンパーニュ ブドウ品種 :ピノ・ノワール、シャルドネ WS95
ドン・ペリニヨンの特徴である新鮮さと熟成感の二面性をあわせ持った、みずみずしさと安定感が際立つ魅力的なシャンパン。最高醸造責任者がドン・ペリの理想を完璧に具現化していると絶賛。シャンパーニュ地区で1996年、2002年に次ぐグレイトヴィンテージと言われる2004年?
 流石の出来栄えで、プレステージシャンパーニュ特有の複雑な香りと、バランスの良い酸と果実が秀逸でした。

2 2009ルフレーブ ピュリニー・モンラッシェ
ACピュリニー・モンラッシェ   シャルドネ100%    PP88
純粋なビオディナミを実践する、ピュリニーの大御所。ピュリニー・モンラッシェ随一の造り手がドメーヌ・ルフレーヴ。全ブルゴーニュの白ワインにおいて最高の造り手といっても過言ではないはずだ。ルフレーヴのワインはいずれのクリマもテロワールをありのまま表現したもので、過熟感や過剰な樽香とは無縁なスタイルをとる。
グレートヴィンテージのルフレーヴは、比較的甘やかな香りと味わいでした。 
 

3 2003ドミニク・ローラン コルトン・シャルルマーニュ・VV
ACコルトン・シャルルマーニュ 特級   シャルドネ100
彼の哲学は「最高のブドウがあれば良いワインができる。」です。「新樽200%」など、人工的な醸造方法のようにも感じえますが、それも樽香をつけるためではなく、最適の量の酸素をワインに供給するためのものだそうです。あくまでも素材にこだわり、果実味の凝縮し、樽の風味と調和した見事なワインを醸しだしています。
珍しい白のドミニクローランです。しっかりコルトン・シャルルマーニュしています。また、樽の魔術師ドミニクローランらしく、残り香はワインの域を超えていました。


4 2009シャトー・コス・デストゥルネル・ブラン
ACボルドー ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%  PP90
「メドック最高の白ワインを造る!」というコンセプトのもと、2005年に初リリースを果たしたコス・デストゥルネル ブラン。シャトー・コス・デストゥルネルの自社畑の、ソーヴィニヨンブランとセミヨンによる白ワイン。ワイン造りはコス・デストゥルネルの醸造スタッフが行います。赤ワインと同じラベルを用いており、シャトーの威信を賭けて造る本気の白ワインです。
ソーヴィニヨンブランが醸し出すフレッシュなミネラル感に溢れ、熟した柑橘系果実の深い味わい。ボリューム感もあり、グラーヴの名立たる白ワインにも引けを取らない堂々とした品格のあるワインです。
はじめは堅い印象でしたが、時間とともにその実力を発揮しました。
バランスのとれたワインですが、強い酒質で終始楽しめました。 


5 2002シャトー・スミス・オー・ラフィット・ルージュ
ACぺサック・レオニャン グラーヴ特別級 平均カベルネ・ソーヴィニョン59%、
メルロー30%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド1% PP90
シャトー・スミス・オー・ラフィットは、 「グラーヴのなかでもっともグラーヴらしい」 クリュ・クラッセであると言われています。 グラーブ地区の格付けが出来た1953年から 堂々と名を連ねているシャトーの歴史は古く、 十字軍の時代にさかのぼります。スミス・オー・ラフィットの2002年は、収量はほんの32hl/ha(最終的なブレンドに使われたのは収穫の60%である)このヴィンテージとしては輝かしい成功作である。
まさに飲み頃を迎えたグラーヴといった感じで、果実味あふれるボルドースタイルのワインでした。メルロ―、フランに支えられて柔らかい印象でした。

6 2009ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール ヴォーヌ・ロマネ
ACヴォーヌ・ロマネ ピノ・ノアール100%  PP90
ジャン・グロの次男として生まれ、子供のいなかった叔父・叔母のドメーヌである「ドメーヌ・グロF&S」を1980年より引き継ぎました。好奇心旺盛で、品質のさらなる向上の為に先進機器を用いた醸造技術の導入に力を注いでいます。ベルナールの造るワインは兄ミッシェルのエレガントさ重視とは対照的に、とても活き活きとして力強く、パワーを感じるワインに仕上がっています。
時間を経るにつれ、本格的なニュイのワイン独特の端正で華やかな香りと味わいのワインとなりました。 

7 2001ポール・レイ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ マルコンソール
ACヴォーヌ・ロマネ 1級 ピノ・ノアール100
ラ・ターシュの隣にあり、標高と斜度も同じで、畑を歩いてもラ・ターシュとの境界が分からないほど。マルコンソールは1級畑の中でも別格とされています。味わいは、ラ・ターシュのミニ版であり、パワフルでがっしりとして土っぽい。この畑の最良の区画であり最大所有者であったモワラール社が2005年にモンティーユとデュジャックにマルコンソールの畑を売却したことでマルコンソールのネゴシアン物はほとんど出てこなくなった。
既に熟成香も出ており、濃いめの色彩で枯れない果実味を楽しむことができました。

8 2010ドメーヌ・デ・ヴァロワイユ シャルム・シャンベルタン
ACシャルム・シャンベルタン 特級 ピノ・ノアール100
ヴァロワイユの歴史は12世紀にまで遡ることが出来ますが、現オーナーであるギルベー
ル・ハンメル氏がドメーヌを引き継いだ、1990年代からより素晴らしいワインを生み出す
ようになりました。ブルゴーニュ・ワインをこよなく愛するハンメル氏は、ブルゴーニュ・伝統を重んじながらも、飲み手に喜ばれるワインを造の為の改革を行い、品質向上に努めています。
グリオットやスパイス等を想わせる洗練された香り。
 シャンベルタンらしい、しっかりした味わいのなかにも繊細さを感じさせるワインでした。この辺がシャルムたる所以でしょうか。

9 2010ドメーヌ・クロ・マリ
コトー・デュ・ラングドック・ピク・サン・ルー・レ・グロリュー
ACラングドック グルナッシュ99%に少量のシラー  PP96-97
近年、コトー・デュ・ラングドックのサブ・アペラシオンの中で、ラングラード、モンペイルー等と並んで、最高峰の呼び声が高いピク・サン・ルー。このピク・サン・ルーにあって、識者たちが「当代髄一」と声を揃えるのがドメーヌ・クロ・マリ。
フランスの星付きレストランでさえ、探しに探す超希少ワイン。畑は丘の麓に位置するエブリ土壌。古樹のグルナッシュ99%に少量のシラーという構成。グロリューズだけはフレッシュ感と丸みを同時に残す為にドゥミ・ミュイを使って熟成。25hl/haという驚きの低収量は去ることながら、球体のように包み込む柔らかさの中に1本の芯が通った味わいは、まさに南仏ワインを超越したもの。
パーカーさんお気に入りと思える非常に濃いワインでした。グレードを感じさせるバランスは流石でした。

10 2008ルチアーノ・サンドローネ バローロ・レ・ヴィーニェ
D.O.C.Gバローロ ネッビオーロ100% PP97
バローロ・ボーイズと言えばこの人!ルチアーノ・サンドローネ氏が手がけるバローロ・レ・ヴィーニェ。バローロ・ボーイズを牽引したマルク・デ・グラツィアと1982年に出会い、彼と共にバローロ新世代組のリーダー的存在として知られるようになった究極造り手。異なる畑のワインをブレンドさせて作るというスタイルから、伝統的なバローロと言えるでしょう。標高、土壌、畑の向きが異なる4つの産地の相乗作用によって、非常にユニークなワインに仕上がっています。
バローロは個人的に好きなワインです。中でもこの位のグレードになると、エレガント志向に向かいます。高い次元でバランスのとれた素晴らしいワインでした。




 最新ヴィンテージ2004でもドンペリは美味しかったです。

 白魚のフリット 菜の花ソース
 カニのスープは、コクがあり、濃いめの白ワインともマリアージュしていました。


 ハタのグリエは、ヒレの部位が美味しかったです。
 シャラン産鴨のグリエ フォワグラ添え
さすがの旨さで、ワインともよく合いました。
 NZ産仔羊のグリエは甘めのソースで美味しかったです。

2014年4月11日金曜日

ポマール・プルミエ・クリュ・タストヴィナージュ 2008 ドメーヌ・ビヤー・ゴネ

官能的な華やかな香りと力強い果実味が印象的でした。
これだけ華やかに果実を表現できるワインは少ないのでは・・・?
スワリングすると甘い花の香りに包まれます。
ワインだけでも十分に楽しめる実力もありますが、食事と合わせてみたかったです。
S先生、ありがとうございました。

2014年4月10日木曜日

DMグロ・フレール・エ・スール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ 2011

リシュブール以来マイブームのグロ・フレールです。
このワインもバランスが良く、華やかで落ち着いた雰囲気のある良いワインでした。
紅茶やベリーの香りを強く感じました。
明らかに、畑の格以上のキュベが入っている印象です。
分かりやすくブルゴーニュを表現しています。
普段はビールや日本酒・焼酎でも、たまにワインを飲むなら・・このようなタイプを飲みたい・・・そう思えるワインでした。