2015年11月22日日曜日

第7回 解禁日にボジョレー・ヌーヴォーを楽しむ会


今年もワインショップ マルマス 様と ビストロ ボン コパン 様の心意気を感じることができる素晴らしいヴォージョレの会となりました。

 ☆.ウエルカムワイン アンリ・フェッシ ルージュ・バブルス・ヌーヴォ2015
2015年に収穫されたボージョレ地区のガメイ種を100%使用するスパークリングワイン
アルコール度数が7~8%と通常のワインより低い、やや甘口のスパークリングワインです。
食前酒やデザート酒としても楽しめます。


1.メゾン・ジョゼフ・ドルーアン ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ボジョレー・ヌーヴォーの原点!
 メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは1880年にブルゴーニュワインの中心地、ボーヌに設立され、135年以上もの間、家族経営にこだわり、頑なに創業当時から受け継がれるテロワールへの信念を守り続けるブルゴーニュを代表するワイナリーです。
 ジョゼフ・ドルーアンのボジョレー・ヌーヴォーのはじまりは1959年。その年の11月、ロベール・ドルーアンは友人達を喜ばそうと、自ら手がけたボジョレーの新酒を紹介しました。友人達はかつて味わったことのない、香り高く、果実味豊かなヌーヴォーに歓喜し、翌年のヌーヴォーも手に入るかと心配するほどの熱狂が沸き起こりました。この大成功により、ジョゼフ・ドルーアンのヌーヴォーはロンドン、ブリュッセル、ミラノへと続き、その後、次々と世界各国へ送り出され、今や世界中の人々を魅了しています。
今年のドルーアンは少しバランスのとり方に変化があるように感じました。

2.アルベール・ビショー ボージョレ・ヌーヴォー・ヴィエイュ・ヴィーニュ
 アルベール・ビショー社が飲食店向けに開発した、料理の味を引き立てるヌーヴォー。樹齢50~100年の古木で育ったブドウだけを使用しているため、ヌーヴォーならではの軽やかでフレッシュな印象に加え、凝縮感のある複雑な個性がお楽しみいただけます。
飲食店専用
ヴィエイュ・ヴィーニュ(Vieille Vignes = V.V.)とは、樹齢30年以上のぶどうの木。
メルシャン代理店のワイン  安定感あるバランスのとれた味わいでした。


3.アンリ・フェッシ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ・ベレール
 アンリ・フェッシ社は、1888年の創業以来、手摘み収穫と伝統的な醸造方法にこだわり、高品質なボージョレワインを造り続けています。2008年にブルゴーニュの巨匠「ルイ・ラトゥール」社の傘下となり、さらなる進化をとげています。ヌーヴォは、現地のラベルデザインをそのまま使用しています。パリのブラッスリー(洋風居酒屋)やフランスやイギリスのレストランでも人気が高いことから、現地のレストランでボージョレを楽しむような雰囲気を味わっていただけます。飲食店専用

4. ジョルジュ・デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・プリムール
 醸造家デュブッフ氏が食事との相性を考えてブレンドした、 摘みたてのぶどうをギュッと濃縮したような味わいで、料理のジャンルを問わず合わせやすいヌーヴォーです。
飲食店専用
ボジョレー・ヌーヴォーに対し、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーはボジョレー地区の中でも特に良質のブドウが収穫できる北部39の村で造られたボジョレー・ヌーヴォーです。つまり、ワンランク上のボジョレー・ヌーヴォーといえます。
個人的に好きなタイプのワインでした。今年のヌーヴォーは果実もタンニンも強めでワインとしては美味しいのですが、新酒らしい軽やかさを感じにくいのですが、このワインは新酒らしさも感じられるスタイルでした。

☆.ルイ・ジャド マコン・ブラン・ヴィラージュ・プリムール
 マコンはボジョレー地区のお隣の地区。ここではシャルドネ種のブドウから白のヌーヴォー(プリムールともいうが同じ意)が造られています。もちろんこちらもボジョレー・ヌーヴォーと同じ新酒です。ただし、ブルゴーニュの巨匠、ルイ・ジャドが造りだすマコン・ヴィラージュ・プリムールは一味違います。新酒のフレッシュでフルーティな味わいというよりは、シャルドネ本来の味わいを見事に表現した深みのある爽やかな味わいの白です。少し寝かせてから飲んでも美味しいと思います。

5.ルイ・ジャド ボージョレー・ヴィラージュ・プリムール
 ルイ・ジャド社はブルゴーニュのメゾンとして、そのボージョレー・ヴィラージュ・プリムールを全て自社にて醸造しています。元来、ヌーヴォーとはその年のワインを一番最初に楽しんで頂くものです。ですからルイ・ジャドでは毎年ヌーヴォーワインを特別に醸造するのではなく、通常のボージョレー・ヴィラージュワインを醸造する中で特にフルーティな仕上がりのキュヴェをプリムール(ヌーヴォーと同意語)として出荷しています。つまりルイ・ジャド社のプリムールワインは若々しさを楽しめるだけでなく、味わい深い本物のワインであり、果実味のみが特徴の一般的なヌーヴォーワインとは一線を画しています。

6.ルイ・ジャド ボージョレー・ヴィラージュ・プリムール・ノンフィルター
日本限定ヌーヴォー!
 通常のヴィラージュ・プリムールは広範囲なヴィラージュ地区から収穫されたブドウを使用しているのに対し、ルイ・ジャドのノンフィルター・プリムールは特に高品質なブドウが生産される限定された畑(ブルイィ、コート・ド・ブルイィ周辺)から、十分熟した最良のブドウを厳選して手摘みで収穫。さらに選果台で人の手によって丁寧に選別されたブドウのみ使用します。力強くしっかりとしたワインこそがノンフィルターワインの特徴です。


7. ジョルジュ・デュブッフ 
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・セレクション プリュス
 ボジョレー全体で3,000軒もある生産者からデュブッフ氏がその年最良と認めた4〜5軒のドメーヌのトップキュペのみを厳選。帝王の匠の技で、凝縮感があり深みのある味わいにアッサンラージュした逸品です。ラベルにはシリアルナンバーが入ります。


後半は自然派ワインの登場です。

8. ルーデュモン ボジョレー・ヌーヴォー・ヴィエイュ・ヴィーニュ 仲田晃司
日本人が造るボジョレー・ヌーヴォー (天、地、人のラベル)
 ルー・デュモンのヌーヴォー、10年目のリリースです。 2006年より日本人醸造家・仲田晃司氏がリュット・レゾネ農法(必要な時にだけ最低限の農薬を使用する減農薬農法)で造るこだわりヌーヴォー。しかも、樹齢70年以上の古樹より厳選されたブドウを使用することで、そのブドウ畑の持つ個性を充分に反映した、深い味わいと日本人らしい繊細なやわらかい口当たりをあわせ持った、上質のヌーヴォーに仕上がっています。

☆.ヴィニフィエ・パ・ジュンコ・アライ
コトー・ブルギニヨン・ヌーヴォー (ブラン・ヌーヴォ)’15
新井順子さんが造る2回目のシャルドネの白ヌーヴォー! 
 シャルドネ100%でとびっきりの美味しい白ヌーヴォーを作ろう!と 2014年よりスタートした、カンシー・オン・ボージョレ村のドメーヌ・デ・ムレットのブドウ で造るヌーヴォーです!ここの通常キュベのコスパの良さは皆様もご存知かと思います。彼のヴィエイユ・ヴィーニュ(V.V)の畑の葡萄で新井順子氏が今年も挑戦致します。乞うご期待です!!!
フランス自然派


9.ヴィニフィエ・パ・ジュンコ・アライ
ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール・ル・ポント・デュ・ディアーブル(小悪魔の橋)
新井順子さん造るボジョレー・ヌーヴォーが7回目の挑戦! 
 今年もコスモジュンのヌーヴォの畑は、ル・ポント・デュ・ディアーブル(小悪魔の橋)です。何と樹齢60年の単一畑のボージョレー・ヴィラージュです。自然派ヌーヴォその名もル・ポント・デュ・ディアーブル「小悪魔の橋」。新井順子さんは、すでにフランス、ロワール地方にて「ボワルカ」の名前でワインを造っている日本人女性の造り手です。
今回も、順子さんにヌーヴォ用の1haの畑を貸してくれる、その畑の所有者はジョヴェールです。ル・ポント・デュ・ディアーブル(小悪魔の橋)という、なんと樹齢60年の単一畑です。日本人が造るヌーヴォ フランス自然派

10.M・ラピエール ボージョレー・ヌーヴォー
自然派ボージョレの元祖!現在のビオを語る上で決してはずせない大御所!!
 偉大な父、マルセルの死後も歩みを止めることなく進化を続けるラピエール家。若く、才能あふれるマチューが牽引し、伝説を更新し続けています。事実、ラピエールのワインは世界中のファンを虜にしており、モルゴン、レザンゴーロワといったレギュラーラインナップは、リリースから半年で完売!日本向けには相当数を確保してもらっているにもかかわらず、1年を通じて供給するのは不可能になってしまいました。古くからラピエール家を知る人も、近年のピュアさと芳醇さがさらに磨きがかかったワインを口にしては、そのセンスに驚くと言います。そんなラピエール ヌーヴォーの特徴は、華やかな果実味とスムーズな飲み心地。エキス分のしっかりとした、赤ワインでありながら透明感のある繊細な味わいに満ちており、どこまでも飲み飽きない優しさと心地よさに溢れています。

11.フィリップ・バカレ ボージョレー・ヴァン・ド・プリムール
自然派ワイン日本で人気№1
 自然派の代名詞とも呼ばれる注目の醸造家、フィリップ パカレ。ヌーヴォー以外のワインも人気で、フィリップ・パカレのワインのファンは日本でも多いと思います。
 自然酵母のみで発酵させ、ワインの状態がよければ醸造だけでなく瓶詰め時も亜硫酸無添加になります。しっかりとしたエキスと美しい酸味は、ヌーヴォーとは思えないフィネス(繊細さ)を感じさせます。
 入荷後すぐに飲んで美味しいだけでなく、翌年以降も素晴らしい熟成をしますので、
あえて「ヌーヴォー」ではなく、「ヴァン ド プリムール」という表記にしています

12.ジョゼフ・ドルーアン 
ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール・ヴィエイュ・ヴィーニュ
※今年の1番人気に輝いたワインでした。


 特別限定ヌーヴォー
樹齢30年以上の凝縮感溢れるぶどうから手摘みされたぶどうのみ使用。さらに収穫したぶどうは熟練スタッフにより房選りされ、ヘッドワインメーカー“ヴェロニク・ドルーアン”により、ドルーアン家が受け継ぐエレガントなスタイルのワインへと、丁寧に仕上げられます。古樹のブドウならではの凝縮された果実味と程よい重みや深みがあります。普通のヌーヴォーでは物足りないという方にお勧めです。シリアルナンバー入り。

ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2015の近況
2015年はグレートヴィンテージの一つとして歴史に刻まれる出来になるでしょう。ぶどうの育成、収穫も、これ以上ない最高の状態で進められました。概況として、ボジョレでは、ぶどうの果皮は厚め、果実の重さはやや軽め、濃い色合いで、非常に少ない収穫量となりました。雨が少なかったことが、果汁の量を減らした要因です。
 ボジョレー・ヌーヴォーの醸造方法
収穫した葡萄を通常は破砕してブレスしますが、マセラシオン・カルボニック法では破砕せず、縦型の大きなステンレスタンクに上からどんどん入れてしまいます。タンクの下のほうの葡萄は重さで潰れ果汁が流れ出て自然に発酵が始まります。発酵が始まると炭酸ガスが生成されますから次第にタンク全体が炭酸ガスで充満します。炭酸ガスで充満したタンクのなかでは潰れていない葡萄の細胞内部で酵素の働きによってリンゴ酸が分解されアルコール、アミノ酸、コハク酸などが生成され葡萄の皮からも成分が浸出します。このようにして細胞内の酵素による発酵を利用したものがマセラシオン・カルボニック法です。ボージョレでは自然に発生する炭酸ガスを利用しますが、人工的に炭酸ガス雰囲気をつくってやっても同じようにワインが生成されます。マセラシオン・カルボニック法で造ったワインはタンニンが少ない割りには色が濃く、渋みや苦みが通常のワインより少なくなります。リンゴ酸も分解されるので味わいもまろやかになり、炭酸ガスにより酸化が防止されるためワインがフレッシュに仕上がります。全体的にライトな感じにでき上がり独特のバナナの様なMC(マセラシオン・カルボニック)香がします。従って新酒の状態でも十分に飲めるものに仕上がるわけです



マルマス小林社長とコパン山本シェフの挨拶で開会しました。

ルイ ジャド ノンフィルターのバックヴィンテージ プリムールの楽しむことができました。個人的には新酒のうちに楽しむ方が良いと感じました。



抽選会では1位のポマールをいただきました。
お祭りなので、その場で会場の皆さんといただきました。
素晴らしく楽しいひと時でした。

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