2012年7月27日金曜日

ヨイチ ノボリ パストゥグラン 2010

 ツヴァイ60%、ピノ・ノワール40%の北海道余市産ワインです。曽我貴彦氏による計算されたワインだと感じました。ファーストアタックは、かなり良い畑のピノ・ノワールの香りがします。時間の経過による変化は早く、次第にドイツ系赤ワインの雰囲気になります。しかしながら、バランスの良さと無濾過らしい芳香は魅力的です。先日、メルシャンのピノを試飲したので、方向性の違いが楽しめて良かったです。メルシャンはピノ100%ですが、ファーストアタックの印象よりも、ある意味真正面に可能性を模索している感じでした。
S先生、ありがとうございました。

2012年7月24日火曜日

CHメルシャン長野メルロー2008

色合いからも分かるように、力強いというよりはエレガントな部類のワインです。
2008ヴィンテージは、丸子の葡萄も入っているようです。同社の長野メルローは、ヴィンテージによって印象が変わります。近年のマイベストは2004ヴィンテージでした。このワインもしばらく寝かせてみたいと思いました。

2012年7月21日土曜日

7.18 マルマス・コパンワイン会

ウェルカムワイン 
2003マ・デ・モニストロル カヴァ・グラン・レゼルヴァ・ブリュット
マカベオ・バレリャーダ、シャルドネ、チャレッロ
夏は、冷えたカヴァが美味しい季節です。
1 2004ヴェッツォーリ フランチャコルタ・ネフェルティティ・ブリュット
タリア ロンバルディア州 D.O.C.G.フランチャコルタ シャルドネ100
ヴェッツォーリが手がけるスティルワインの傑作バルボザーナの区画から造られ、 とあるフランスの有名生産者が 『これがあればイタリアにコルトン=シャャルルマーニュは要らないね』と大絶賛したヴェッツォーリの希少限定キュヴェ。ネフェルティティが産み出される畑の面積はたった1ha。樹齢は3540年。ネフェルティティとは「遠くから来た美女」という意味
若干の苦みとしっかりした果実が、良いワインであること感じさせてくれました。

2 2008アルベール・グリヴォー ムルソー・クロ・デ・ペリエール
ACムルソー1級 シャルドネ100% PP96-97
フラッグシップであるモノポールのクロ・デ・ぺリエールはペリエール下部に位置する
1ヘクタール弱の石垣で囲まれた区画。その昔からモンラッシェと並び称されたクオリティを誇り、時の権力者が代々所有してきた経緯がある。今もムルソーにおけるグラン・クリュ昇格の最有力候補。
ムルソーにしてはエレガントなタイプで、あらゆる料理に合いました。

3 2008ヴァンサン・ドーヴィサ シャブリ・グラン・クリュ・レ・クロ
ACシャブリ特級 シャルドネ100% PP96-97
シャブリといえばこの生産者!!
さすがに、グラン・クリュは果実の凝縮感が違います。スプマンテもムルソーも良かったですが、やはり岩牡蠣にはシャブリが合いました。
 
4 1994ディディエ・ダグノー シレックス
ACプイィ・フュメ ソーヴィニヨン・ブラン100
ピュイ フュメのトップワイナリーであり、ロワール最上の生産者の一人にも数えられるディディエ・ダグノー氏が急逝したのは2008年の9月。現在は、ディディエの子息であるルイ ベンジャミン ダグノーが多くのスタッフと共にワイン造りにあたっています。
若干果実は枯れ気味でしたが、その香りと酸の味わいがただものでないワインでした。

5 2006ジャン・ルフォール コルトン・シャルルマーニュ
ACコルトン・シャルルマーニュ シャルドネ100% PP92点 WS94
「ネゴシアンの蔵出し古酒にハズレなし」の法則通りです。「畑」や「人」などをセールスポイントにできるドメーヌと比較して、ネゴシアンはやはり「ブランドの信用」がすべてという面があります。
白ワインの最後にふさわしい王道のシャルドネといったワインでした。

6 2008シャトー・タルボ
ACサン・ジュリアン メドック格付第4級 PP90点 
カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロ23%、カベルネ・フラン2
タルボはヴィンテージに左右されない安定感とひかえめな価格で、クラシックなボルドースタイルを好むボルドーファンからの高い支持を得ている
果実味あふれる柔らかい味わいは、モダンスタイルともとれるボルドーです。サンジュリアンはバランスの良さが光ります。


7 2009シャトー・メルシャン 長野ピノ・ノワール・キュヴェ・アキオ
長野県北信地区 ピノ・ノワール100% 製造数315
このワインは、長野県北信地区でピノ・ノワールの栽培に挑戦しているブドウ栽培家の佐藤明夫氏が育てたピノ・ノワールを使用しています。ファースト・ヴィンテージ。
日本のピノです。開けたては少しキビシイ感じもしましたが、最後は個性的かつ根菜類を感じさせる香りが特徴的なテロワールを表現していました。

8 2004ダニエル・モワーヌ・ユドロ シャンボル・ミュジニー・レザムルーズ
ACシャンボル・ミュジニー 1級 ピノ・ノワール100%
シャンボール・ミュジニィ村でクラシカルなワインを造る生産者。当主のダニエル氏は、シャンボル・ミュジニーの村長を務めていた。 ダニエル氏が高齢で、後継者がいないため、2009年までに、全ての畑を売却。熟成してから真価がはっきりと感じ取れるタイプのワイン。
さすが、本場のピノは違います。ベリーを感じる果実の凝縮感が畑の良さを物語っていました。

9 2009ドミニオ・デ・ピングス フロール・ド・ピングス
スペイン D..リベラ・デル・ドゥエロ テンプラニーリョ100%   PP97-98
ファーストヴィンテージは1995年から始まるスーパースパニッシュ。ピングス(PP97-100)のセカンドワイン。ワイン造りは低収穫、ビオディナミを採用している。
さすがのパーカーポイントを感じさせるワインでした。果実が濃いのにバランスが良い、次の日まで残り香を感じることのできる実力派ワインでした。

10 2004ボデガス・ロダ ロダ・ウノ・リゼルヴァ
スペイン リオハ D.. テンプラニーリョ100%   PP90
ボデガス·ロダは、1987年に設立されたリオハで家族経営のワイナリー。150haの畑でブドウを栽培。土壌は石灰岩の混ざった土壌と砂地の土壌。 ロダでは樹齢30年以上の樹から収穫されるブドウしか使用しません。 葡萄栽培には農薬の使用は極力避け、化学肥料は一切使いません。完熟した葡萄は大変注意深く葡萄を傷つけない様、手で摘み取ります。樽熟が12ヶ月を過ぎた時点で赤い果実の風味があるフルーティーなものをロダ(ドス)、黒い果実の風味があって、より凝縮感の強いものをロダ・ウノにします。 素晴らしいと言える品質に達していない年にはロダのラベルでも販売される事もないのです。 ロダ・ウノはリオハワインの真髄とも言えるワインです。
ヴィンテージ由来と思われる柔らかさが親しみやすさを感じさせてくれましたが、果実あふれる美味しいワインでした。

 鰻のムニエルとフォワグラのポワレ、リゾット添え
コーン、鰻、フォワグラの甘さが、タルボーとマリアージュしていました。
2003 ピニャンは、ヌフ・パブらしいバランスの良さと力強さがありました。
しかし、以前試飲した2002のようなエレガントさは少なかったです。
 赤ワインも白ワインも個性的なワインがそろいました。


 オードブルには、アワビが奢られていました。当然、泡ものとマリアージュしていました。

 鮎のサラダは癖が少なく、ほのかな苦みがワインに合っていました。
 この季節の醍醐味、天然岩牡蠣はシャブリと合わせました。

 桃のコンポートとジュレ
 オーストラリア産ロムニー種骨付き仔羊のロティ
ハタと仏産ムール貝 小ぶりですが、味わい深かったです。

2012年7月8日日曜日

CHメルシャン マリコ・ヴィンヤード シラー2008

このワインは、数年前にマリコヴィンヤード(旧丸子町)リリースの際、ワイン好きの間で一番評価の高かったワインです。家で1年ほど寝かせて抜詮してみました。
なるほど、納得のバランスです。ブドウ品種はシラーですが、ピノと言われれば、そう思うかもしれません。樹齢が浅いため、果実は穏やかですが、メルシャン独特の樽の使い方と相まって良いワインに仕上がっていました。近い将来、メルシャンの高級レンジが塩尻から上田へ移る・・・そんなことを予感させる1本でした。