2017年2月15日水曜日

1.18 マルマス コパン ワイン会



2003ドメーヌ・パラン コルトン・ブラン グラン・クリュ
ACコルトン特級シャルドネ100%  (佐藤)
ポマールの名門、ドメーヌ・パランが手掛ける特級白ワイン。ラドワ・セリニー側、コルトンの中でも別格の高い評価を受けるル・ロニェ・エ・コルトンの区画より、コルトン・シャルルマーニュを名乗らず、コルトン・ブラン名義でリリースされる希少な白ワイン。近年はすべて樽発酵、新樽100%での熟成で造られます。
ヴィンテージ相応の果実味がしっかりあり、ふくよかで美味しいワインでした。

3 2008ドメーヌ・ミッシェル・ニーロン バタール・モンラッシェ
ACバタール・モンラッシェ特級 シャルドネ100% (須田)
ミッシェル・ニーロンのワインは、全ての面においてバランスが良く、フレッシュな酸とボディーのバランスが見事で、理想に近い姿であり、その畑による出来不出来の差もほとんど無くグラン・クリュになるとそのレベルの高さは群を抜いています。完成度の高さは見事。
バタールは何度か試飲したことがありますが、当たりが毎回とも限らないイメージでしたが、このワインは素直に美味しいと思え、また、素晴らしい奥行きを感じられるワインでした。

4 1998ジョセフ・ドルーアン モンラッシェ・マルキ・ド・ラギッシュ
ACモンラッシェ特級 シャルドネ100% PP90点 (蒲谷)
この世界的に有名なぶどう畑は、歴史的にも最も古いぶどう畑の一つであり、名門ラギッシュ候爵家に属しています。14以上の所有者がひしめくなか、ラギッシュ家はモンラッシェにおいて、約4分の1にあたる最も大きな区画を保有しています。
新年ということで、凄いワインが出品されました。古酒の部類に入るワインだと思いますが、しっかりとした酸に支えられ食事ともマリアージュしていました。



 2007ルイ・ロデレール クリスタル・ブリュット  PP95
ACシャンパーニュ特級 ピノ・ノワール55%、シャルドネ45% (岩田)
クリスタルは、ルイ・ロデレールの技術を結集して造り上げたプレステージ・キュヴェ。その起源は18 世紀、ルイ・ロデレールのシャンパーニュを寵愛していたロシア皇帝アレクサンドル2世が、自身の名声を象徴するようにクリスタル製の瓶に詰めたシャンパーニュを所望したことに始まります。自社所有のグラン・クリュ畑のブドウから最高品質のブドウのみを厳選。瓶詰め後、平均5年に及ぶ長期熟成を経てリリースされる、すべてにおいて手仕事で最高品質を追求した別格のシャンパーニュです。
このシャンパーニュについては、何も言うことはありません。
素晴らしい、酸と果実、複雑な香りでした。 



5 2012ドメーヌ・ロベール・グロフィエ・ペール・エ・フィス
  シャンボル・ミュジニー・レザムルーズ
ACシャンボル・ミュジニー1級 ピノ・ノワール100% PP96点(小林)
グロフィエはレ・ザムルーズ最大の所有者であり、表土の浅い急峻な斜面に畑を所有。そのためか他の造り手のレ・ザムルーズと比べてたっぷりと日照を浴びた快活さが感じられます。よく熟したラズベリーやブラックベリーのニュアンス。しなやかで滑らかな喉越し。アフターフレーバーにミネラルのエレガントさが持続する。グラン・クリュ並みのステイタスに相応しいワインです。
造り手の素性の良さを感じるワインでした。
自然な造りは力強さの中にも癒しを感じます。

6 2006ドメーヌ・モンジャール ミュニュレ グラン・エシェゾー
ACグラン・エシェゾー特級 ピノ・ノワール100%(前澤)          
1620年から始まる由緒ある造り手。現在はヴァンサン・モンジャールが当主を務めています。
23ものアペラシオンのワインを所有しており、その畑の総面積は30haにも及びます。このドメーヌの華はなんといってもエシェゾーとグラン・エシェゾー。それぞれ2.6ha1.44haという面積は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティに次ぐ広さ。ロマネ・コンティの北方1km、クロ・ド・ヴージョのすぐ西に隣接する特級畑。深みある果実の風味と、卓越したブーケで知られます。
畑の格を感じることができるワインでした。
しっかりとしたストラクチャーを感じることができ、ベリー系の香りも十分な素晴らしいワインでした。

7 1996シャトー・タルボ
ACサン・ジュリアン 第4級 PP89点   (春日)
カベルネ・ソーヴィニョン66%、メルロー26%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン3%               
所有するブドウ畑の面積は「100ha強」と、メドックでも2番目の大きさを誇っています。以下ボルドー第4版より「傑出に近いワインで、縁いっぱいまで濃い暗いルビー色をしており、秀逸な香りは黒系果実と混ざり合った甘草、乾燥ハーブ、ローストした肉の香りを思わせる。充実したワインで、エキス分は印象的。肉づきのよい舌触りをしており、酸は弱く、純粋さは秀逸。余韻の長い、深みのある、噛みごたえのあるフィニッシュ。」
古酒の部類に入るワインです。保存状態が良く、果実も健在で、繊細なタンニンがエレガントなワインでした。

8 2010シャトー・レオヴィル・ポワフェレ       
ACサン・ジュリアン 第2級  PP98+  (佐藤)
カベルネ・ソーヴィニョン61%、メルロ30%、
プティ・ヴェルド6%、カベルネ・フラン3%                 
サン・ジュリアン村にある、有名な「レオヴィル3兄弟」の一つ、かつて同じ畑だったレオヴィルが3分割されたのですが、初代オーナーのポワフェレ男爵の名前を取って、この名前となりました。レオヴィル・ポワフェレの土壌はサン・ジュリアンの2級シャトーのどこよりも優れていると言われる程ポテンシャルの高い畑。 90年代より更なる改善が見られるようになりました。
こちらは、同じ地区でも現代的な造りのワインでした。
グレートヴィンテージらしいしっかりとした果実が印象的でした。

9 2006トーレス グラン・ムラーリェス
スペイン D.Oコンカ・デ・バルベラ WS90点 (緒方)
カリニャン主体、グルナッシュ、モナストレル、ガロ、サムソ 
数え切れないほどの高評価の数々。世界で最も称賛されるワイナリー、トーレス。グラン・ムラーリェスは新しい挑戦の1つの完成形として位置付けられており、他の単一畑で栽培されているカベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種に対して、スペインの土着品種にこだわって造られました。
スペインのワインらしい、豊富な果実味が印象的でした。


仔牛のロニョン粒マスタードソース
シマアジの昆布じめマリネサラダ仕立て

ヒゲタラのポワレと鮟肝のムニエル
アルプス牛のグリル