2018年12月31日月曜日

祝! 須田先生 還暦パーティー 12.8

 2018年12月8日、須田先生の還暦記念パーティーが華やかに開催されました!

 現在は入手困難な世界最高峰のワインが揃いました!

⑴ 1990 アラン ロベール ル メニル リゼルヴァ (MG)
消えゆく伝統を守る最後の作り手」と称されるアラン・ロベール。有名なクリュッグやサロンと同じメニルの村に本拠地を置き、ネゴシアン主流のシャンパーニュ生産の中で、17世紀から400年近くに渡り自社の畑のブドウにこだわったレコルタン・マニュピュランとして、際だった個性を発揮しています。グランクリュ畑のルメニルの葡萄のみを使い、シャルドネ100%。この頑なまでに伝統的な手法にこだわるアラン・ロベールのシャンパン造りの結晶メニルルゼルヴは平均樹齢30年の葡萄より作られ、一次醗酵は大樽で行われます。ルゼルヴの二次発酵は一般的なボトルキャップで栓をした瓶で行われるそうです。 完全バランスのシャンパーニュは、果実と複雑味と酸が綺麗にバランシングしていました。
⑵ 2014 ラペ ペール エ フェス コルトンシャルルマーニュ 
ペルナン側のシャルルマーニュ畑のシャルドネ90%にアロース・コルトン側のシャルドネ10%をオーク樽12ヶ月熟成で造られる高級コルトン・シャルルマーニュ「ミネラルの風味はありあまるというよりおそいかかってくるようだ」とマット・クレイマー氏に言わしめた究極辛口白ワイン
氏のサインが記されたマグナムボトルは食事にも合わせやすいスタイルでした。

(3)2006 ル フレーヴ ジュヴァリエ モンラッシェ
「ルフレーヴにモンラッシェは必要なし」と言われていたほどでした。1991年にモンラッシェを手に入れてからも、その実力からドメーヌのフラッグシップキュヴェと呼んでも過言ではありません。パワフルさでは劣るものの、モンラッシェよりも一層繊細なミネラルが強く感じられ、非常に上品でエレガントな味わいに魅了されます。 
端正なスタイルはルフィレーヴそのものですが、ピュリニー等とは異質の完成度です。そのスケールの大きさとハシバミなどナッツ類の香りがそのグレードを物語っていました。

(4)1998 ラモネ モンラッシェ マグナム
ラモネの所有する区画はDRCの区画と隣接した中央部の最上のパーセル。
白ワインの最高峰ともいえるグラン・クリュ 岩のような硬質なミネラルと、豊満な果実味が同時に押し寄せてきます。アフターにはミネラルの苦味が広がり、それが甘味に変わるのです。
白ワインにこれ以上、何を求める必要があるでしょうか、、、そう思わせる完璧なワインでした。すべてがスムースで香りも味わいも強いのに強さを感じさせない素晴らしいワインでした。


須田先生をして、パーフェクトな白ワイン言わせしめた、還暦のお祝いに相応しいワインでした。

モンラッシェの出来栄えに須田先生もご満悦です!

 
(5)1992 コント ジュルジュ ド ヴォギュエ ボンヌマール マグナム
繊細さのなかにもよりダイナミックでピュアなピノノワールが力強く息づくボンヌ・マール。DRCやドメーヌ・ルロワにはないもの、それがヴォギエのボンヌ・マールにはあるとさえ言われています。ボンヌ・マールもこのクリマ最大の2.7ha、レ・ザムルーズは0.56haと、シャンボール・ミュジニーを代表する畑の数々を所有しています。
個人的に非常に好印象なワインでした。ヴォギュエのスタイルは自然派であるながら常にベリーの香りと根菜類の香りの両方が楽しめるように感じます。
今回のボンヌマールはマグナムボトル、1992ヴィンテージのアドバンテージもあり、感動ものの素晴らしいワインでした。


(6)1970  シャトー カロン セギュール マグナム
歴史はローマ時代に遡るほどの名門ですが、名声は18世紀から。
セギュール侯爵はラフィットやラトゥールを所有していたにも関わらずこのシャトーのほうをより愛したといいます。この村でシャトーモンローズやコスデストゥルネルと並び
長命なワインとして知られ格付け第3級ながらトップクラスの逸品を輩出しており、1976年のパリ対決では
1970年産がフランス代表として出品されました。ボルドーワインが熟成を知っていた頃のヴィンテージです。タンニンも塾れ、ヴィロードのようなタンニンとヴィンテージからすると充分すぎる果実を感じることができました。バランスの妙を感じました。



(7)1997 DRC リシュブール

華やかさでは、「ロマネ・コンティ」より勝ると評価される
「リシュブール」は、コート・ド・ニュイの中心に位置し、しばしば「ニュイの真珠」とたたえられるヴォーヌ・ロマネ村にある6つの特級畑のうちの一つです。ロマネ・コンティの畑の北側に隣接し、DRCがこの区画の最も多くを所有している為、常に安定した品質のワインを造りだしています。果実味に富んだ極めて魅惑的なワインとなるのが、このリシュブール。最もブルゴーニュらしいと高く評価されることが多いです。
味わいはフルボディーで、木苺、スパイス、トリュフの香り。その香りは「百の花の香りを集めてきたような」と形容されるほど、信じがたいような華やかさと官能的なまでの艶やかさが産まれます。口当たりはなめらかで、ビロードのような舌触りが残ります。
こんな憧れのワインも2本提供していただきました。上記の評はインポーターの弁ですが、さすがにDRC、完全バランスが故のスムースこの上ないワインでした。完全過ぎて何も主張しない感じすらしました。DRCにしてはベリー系を連想させる素晴らしいワインでした。


(8)1994  シャトー ペトリュス 

今や五大シャトーをも凌いで、世界で最も高値で取引されるワインの一つとなった「ポムロールの王」シャトー・ペトリュス。ワイン愛好家であれば、天国への鍵を手にした聖ペテロのラベルを見るだけでも興奮してしまう、それほど希少価値のある幻のワインです。


こんな神話のよなワインも惜しげも無く提供していただきました。
テロワールとはこのワインの為にある言葉だと感じました。目の詰まったキメの細かいワインでありながらヴィロードのようなタンニンと果実の充実を感じることができました。


(9)1999  シャトー ディケム
樹1本からグラス1杯だけといわれる数々の伝説に彩られた神秘なる傑作
1855年のパリ万博では、比類なき最高級として「特別1級シャトー」として格付けされ、以来、ディケムの名声と品質は今日まで揺るぎません。
畑はその他の1級シャトーを見下ろすように広がり、名実ともに頂点に君臨しています。
熟練した摘み手がシャトーに約2ヵ月滞在。
数回に分けて畑を回り、完熟の貴腐ぶどうのみを一粒ずつ丁寧に収穫します。
情熱的なこだわりは、畑に限ったことではありません。
ワインは新樽100%で3年以上熟成されるそうです。
やはり締めくくりはこのワインでした。
ソーテルヌの中でもその存在感は抜群で唯一無二です。ただ甘いだけではない、幾重にも重なる複雑な香りと味わいを楽しむことができました。


 パーティーを盛り上げていただいた、サックスの平林さんとピアノの高島田さん

 北海道産ウニとコンソメジュレ カリフラワーのクーリーソース

 フランス産フォワグラとイチゴのミルフィーユ



 ワイン会からの花


国産アワビのロティ その肝のソース

須田先生、還暦おめでとうございます。
マルマスの社長様にも、いつまでもお元気で頑張っていただきたいです。

 活伊勢エビのロティ ヴェルモットソース

 フランス ブレス産シャポンの胸肉のグリエ そのエッセンスソース
シャポンは何度かいただいておりますが、今回ほど美味しいと思ったことはありません
最高でした!

 北海道産サロマ黒牛フィレ肉のグリエ香り高きフランス産黒トリュフソース

10年前の50歳の誕生記念パーティー、そして、今回の還暦記念パーティー、お招きいただきありがとうございました。10年という年月が過ぎたという実感はありますが、先生に教えていただいたお酒の楽しみ方やワインの楽しみ方を、これからも一緒に実践させていただきたいと思います。
おめでとうございました。そして、ありがとうございました。

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