2012年9月26日水曜日

レ・フィエフ・ド・ラグランジュ2008

 ラグランジュのセカンドワインです。2008ヴィンテージは柔らかく好印象です。
サンジュリアンは、バランスとエレガンスさが特徴で好きな地域です。品の良い果実と柔らかいタンニンが印象的でした。
 日本の秀逸なワインも良いですが、こういったセカンドワインを飲むと、期待を裏切らない安定感は日本企業の手が入った級付シャトーの実力を感じます。
価格は、CHメルシャン長野メルローとほぼ互角です。どちらを選ぶかは好みの問題だと思います。ただ、今の飲むならこちらのほうが優しい印象かもしれません。

2012年9月24日月曜日

2011 CHメルシャン穂坂甲州セレクテッド・ヴィンヤーズ

 甲州の穂坂地区限定のブドウを使用したワインです。
 柑橘系の香りとやや強めの酸が特徴的でした。
甲州は白ブドウではなく、グリ(灰色がかった)ブドウです。こういうキリットしたワインも良いですが、久しぶりに樽を効かせた甲州も懐かしくなりました。

2012年9月18日火曜日

【蔵出し】シャトーメルシャン桔梗ヶ原メルロー2003

 フェスティバル限定の蔵出し桔梗ヶ原メルローです。本当に良いワインだと思います。バランスのとれた香りと、豊かな果実味は仏国のグランヴァンにも引けをとらないと思います。
蔵出しだけあって状態は最高レベルです。エチケットもないレア物でした。
掛け値なしに本当に飲みたいワインのひとつです。

2012年9月17日月曜日

シャトーメルシャン ハベストフェスティバル2012


本格的な秋は、まだまだといった感じです。

 キリン傘下となって、リニューアルされモダンな建築物となりましたが、昔のレイアウトも懐かしです。


 長野シャルドネアンウッデッド2001、北信シャルドネ2009、2010、桔梗ヶ原メルロー2002、2003の試飲、解説がありました。ヴィンテージによってかなりキャラクターが変わるようです。樽に入っていないシャルドネは、味村さん曰くソービニヨンブランの香りの要素があるようです。
北信シャルドネの2009ヴィンテージは樽に頼らないバランスの良いものでした。また、桔梗ヶ原メルローの2002ヴィンテージは酸のバランスも良く、厚みと喉越しの長さが印象的でした。

メルシャンでも甲州、ベリーA以外は垣根栽培に移行しているようです。
隣接する観光客向けの試験農場には、あらゆる品種のブドウが植えられていました。
写真のブドウはサンジョベーゼです。
相変わらずの盛況ぶりです。
伊那市のOさんにも偶然会うことができ、メルシャンの味村さんの貴重なお話を聞くことができました。ありがとうございました。

2012年9月2日日曜日

8.29 マルマス・コパン ワイン会

 
今回のワイン会は、個性豊かなシャンパーニュと上質な白ワイン群、バランスのとれたボルドーワイン、実力派のブルゴーニュを挟んで、力強く繊細さも兼ね備えたイタリアワインと・・・すべてバランスのとれた素晴らしいワインでした。
ウェルカムワイン 
2009シリル・ザンク シードル XS
フランス ノルマンディー

1 2002ボーモン・ディ・クレイエール ブラン・ド・ブラン・ブリュット
ACシャンパーニュ シャルドネ100
名前の由来を説明することで、テロワールの素晴らしさが説明できます。ボーモン・デ・クレイエールという社名は、1955年の設立当時からある最高区画、Beaumont(ボーモン)とCrayeres(クレイエール)の二つの畑に由来します。シャルドネのキュヴェ(第一搾汁)のみで造られる洗練されたブラン・ド・ブラン。
白ブドウ由来のキレのなかにも、豊かな果実と甘味を感じました。
 
2 2004 L オブリ・フィス 
ル・ノンブル・ドール カンパナエ・ウェテレス・ウィテス・ブリュット
ACシャンパーニュ  品種:フロモントー25%,プティ・メリエ20%,ピノ・ノワール20%,アルバンヌ15%,シャルドネ10%,ピノ・ムニエ8%,ピノ・ブラン1%,アンフュメ1%
シャンパーニュに認められている全ての葡萄品種、8品種をブレンド。PP94
かなり多くのブドウ品種が入っている割には、ローヌの白ワインにも通じるさらりとした味わいでした。
 
3 2009メゾン・ルイ・ラトゥール シャブリ・グラン・クリュ・レ・クロ
ACシャブリ特級 シャルドネ100
シャブリの最高の特級畑レ・クロです。ルイ・ラトゥールの買い付けワインです。
シャブリと言うよりは、フュメのような上質なソービニヨン・ブランの香りを感じました。 

4 2005ドメーヌ・ルフレーヴ
ピュリニー・モンラッシェ・レ・フォラティエール
ACピュリニー・モンラッシェ 1級 シャルドネ100
ルフレーヴの白ワインは変わらず、いつも、美味しい白ワインです。レ・フォラティエールはクラヴォワヨンの上部斜面に位置する、ピュリニーのトップ・グループとなるプルミエ・クリュ。樹齢40年ほどのぶどうからつくられるワインは、ルフレーヴのプルミエ・クリュのなかでは最もふくよかなもの。
さすが、ルフレーヴといった感じのワインでした。ピュリニーの畑よりもふくよかさを感じました。
 
5 1982シャトー・カルボーニュ・ブラン
ACグラーヴ グラーヴ特選銘柄 ソーヴィニオン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル
PP88
どのヴィンテージも外れの少ない素晴らしい白ワインを造るシャトー・カルボーニュです。グレート・ヴィテージ1982年のカルボーニュの味わいは?
ボルドー白ワインの古いものはあまり試飲する機会がありません。果実味は少なくなっていましたが、果実・バランスともに健全で綺麗なワインでした。
 
6 1982シャトー・ベレール・ラグラーヴ
ACムーリス クリュ・ブルジョワ級
カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ35%、プティ・ヴェルド5
このシャトーは150年に渡ってバケイ家がワイン造りを続けてきており、歴史は非常に古くAOCムーリスに位置し、砂利質の優れた土壌でブドウが造られています。
前の白ワインに続いて同一ヴィンテージの赤ワインです。ブルジョワ級を考えると驚異の果実味とバランスでした。
 
7 2004パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
ACマルゴー PP89
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
シャトー・マルゴーのセカンドワイン。
このワインは、さすがに5大シャトーのセカンドといった感じで、豊かな果実と柔らかいタンニンが高次元でバランスされていました。ヴィンテージ的にも飲み頃の初期といった感じでした。
 
8 2005シャトー・カロン・セギュール
ACサンテステフ メドック格付第3級 PP95点 
カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ40
抜栓直後は、ややタンニンが立っていましたが、時間とともに本来のバランスのとれたワインへと変化していきました。
 
9 2006ジャック・カシュー エシェゾー
ACエシェゾー 特級ピノ・ノワール100
新樽を多く用い、色濃く凝縮感のあるワインを生むドメーヌ。現在はジャックの息子、40代のパトリスがドメーヌを運営する。筆頭にくるのはグラン・クリュのエシェゾー、植えられているぶどうは戦前のものも見られ、樹齢の平均は40年以上を数える。
早めのヴィンテージでしたが、しっかり畑を感じることのできる実力派のワインでした。
 
10 2001アルジャーノ スオーロ
イタリア IGT トスカーナ サンジョヴェーゼ100%   PP 91
1500年代からの歴史があり、優良なブルネッロの生産者として高い評価を持つ。アルジャーノの畑の中でも最も古く、平均樹齢が45年以上の"ヴォニョーネ"という畑と平均樹齢約20年の"オリヴィエラ"という畑で造られるサンジョヴェーゼ・グロッソを100%使用して造られます。スオーロとは『土壌』という意味を持ちます。
ヴィンテージ的にも、イタリアの良い時期に入っており、しっかりとした樽香と圧倒的な果実味がポテンシャルを語っていました。
 
11 1988コンテルノ・ファンティーノ バローロ・ソリ・ジネストラ
イタリア ピエモンテ DOCG  ネッビオーロ100%
1982年にクラウディオ・コンテルノとグイド・ファンティーノの二人によって設立され、モンフォルテ・ダルバではジャコモ・コンテルノやドメニコ・クレリコ等と並び称されるほど世界各国から注目を浴びる新しいカンティーナ。
彼らは、バローロ最良の畑の一つと言われている『ジネストラ』を所有し、粘土質の土壌から力強いワインを産出している。

バローロはやはりこのくらい経たヴィンテージの方が本来の力を発揮します。力強さの中にもエレガントなワインでした。

 新秋刀魚のペルシヤード 北あかりのガレット
 小伊勢海老のサラダ赤ピーマンソース
松輪産金目鯛のポワレ枝豆のクーリー
 フォワグラのソテー とうもろこしのブリニ 伊産ポルチーニ茸添え
 アルプス牛イチボ肉赤ワインソース
付け合せのナスは、下の写真のKさん差し入れのイタリア種ナスです。
この部位の肉は美味しかったです。当然、赤ワインとマリアージュしていました。

 端正な味わいのボルドーワイン
 エシェゾーは、2006ヴィンテージでしたが、今でも美味しいワインでした。
 仏産マグレ鴨のロースト オレンジソース
 充実した果実と酸が特徴のイタリアワイン
黒砂糖が濃厚な味わいでした