2019年5月21日火曜日

3.10 マルマス コパン ワイン会

ウェルカムワイン 
2017エステートゴイチ カベルネ・メルロ
  カベルネ・フラン50%・カベルネ・ソーヴィニヨン25%、メルロ25%        (小林)


 NVクリスチャン・エチエンヌ 
   シャンパーニュ ブリュット トラディショ       
ACシャンパーニュ  ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%  (小林)
1970年に設立し伝統的な造りを大事にする、シャンパーニュ・クリスチャン・エチエンヌのトラディション・シャンパーニュ。ハーブなどのグリーン系の香りのニュアンス、白い花のブーケが広がり、綺麗で小さな泡が魅力的なシャンパーニュ。ピノ・ノワールに向いている畑で最大の武器をさらに追求し安定感のあるシャンパーニュは風格を兼ね備えている。ピノ・ノワール主体ですがエレガントさと繊細さを持たせるためシャルドネをブレンド。伝統的な造りで約23年間地下カーブで保管。近年コンクールでも多数、賞を獲得している。

2 1998ドゥメセ ムルソー
ACムルソー シャルドネ100%      (前澤)
「ドゥメセ」は、マコン地区のドメーヌシャトー・ドゥ・メセ」の所有者であったマルク・デュモンが、1995年に新たに取得したムルソー村の名門ネゴシアン「マノワール・ミュリザルティアン」と業容を統合して誕生したメゾン。その後コート・シャロネーズ地区の「ドメーヌ・ベルヴィル」も傘下に加わり、今日32ヘクタールの自社畑を所有している。そしてこのメゾンは、ムルソー村の1500㎡ものカーヴに、見事に熟成した白のバックヴィンテージを大量に貯蔵していることでも世界に名を轟かせている。
古酒らしい黄金色でムルソーにしては多めの酸を感じることができました。
その酸で健全さを保っていたのかもしれません。
三陸産 鮟鱇のフリット

3 2014カロリーヌ・モレ 
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・ショーメ 
ACシャサーニュ・モンラッシェ1級 シャルドネ100%       (武内)
カロリーヌ・モレはシャサーニュ・モンラッシェの銘醸ドメーヌ、ジャン・マルク・モレの娘で、なおかつ、マルク・コランの息子であるピエール・イヴ・コランの奥方。ピエール・イヴとは共同で、シャサーニュ・モンラッシェにドメーヌ・ピエール・イヴ・コラン・モレを運営しているが、この度は父ジャン・マルク・モレの畑を相続。2014年ヴィンテージからカロリーヌ・モレ名義でワインを造り始めた。熟成前の早期酸化を避けるため、熟成中のバトナージュを止め、また樽の大きさも伝統的な228リットルより一回り大きい350リットルを用いることでできる限り還元的な醸造を心がけてきた。コルクを打った後は蝋封を施し、瓶詰め後の酸化も徹底的に抑えている。ショーメはシャサーニュ・モンラッシェ北部、標高の高い位置にある1級畑。
  素晴らしい香りと充実した果実味を感じることができました。比較的早いヴィンテージですが、飲み頃とも言える充実ぶりでした。
キハダマグロと北寄貝のサラダ

4 2015カテナ・サパータ アドリアンナ・ヴィンヤード
 ホワイト・ストーンズ・シャルドネ
アルゼンチン メンドーサ シャルドネ100%      PP97  (須田)
カテナは、ニコラ・カテナ氏がイタリアよりアルゼンチンに渡り、1902年にメンドーサでマルベックのブドウ畑を造った事から始まる。パーカー氏にして「全てのアルゼンチン・ワイナリーが基準、手本とすべき生産者/この国にとって必要不可欠なワイナリー」と言わしめる『カテナ・サパータ』は、アルゼンチン初のパーカー5ツ星を獲得。標高1450mの最も高いアドリアンナ畑の「ブロック1」の中の27列のシャルドネ100%でしかも収量驚異の15hl/ha。名前の由来は、土壌に多くある白い小石から。ジャスミンや白桃を思わせる清冽なアロマ、白い果実やペトロールのフレーバー、ミネラル感が一体となり、素晴しく長い余韻へと導かれる究極辛口白ワイン
やや硬めの印象でしたが、その実力はパーカーPのとおりでした。
時間ごとに表情を変えるワインで、シャルドネとは思えない香りも印象的でした。
ホタテとフォワグラのポワレ

5 2014イエルマン カポ・マルティーノ
フリウリ ヴェネツィア ジュリアIGT         (岩田)
フリウラーノ主体、リボッラジャッラ、マルヴァジア、ピコリットフリウリ・ヴェネツィア              
イエルマンのラインナップのなかで最もレベルの高い白ワイン。ブルゴーニュの「グラン・クリュ」のイメージで造られている。バニラ、バター、蜂蜜、シトラス、パイナップル、ライム、キャンディ、嗅ぎ分けられないほど多彩な要素を持つアロマ、細やかな果実味が細い線となってじんわり染み渡ります。柔和ながら存在感があるのは酸がしっかりとストラクチュアを形作っているから。上品でデリケート、樹木を感じさせる香りを持つ、究極の爽やかな辛口です。



6 2001ポール・レイツ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ショーム
ACヴォーヌ・ロマネ1級  ピノ・ノワール100%     (蒲谷)
1882年、元は樽製造業者だった、初代ポール・レイツが、コート・ド・ボーヌとコート・ド・ニュイの間に位置するコルゴロワン村の葡萄畑に会社を創立したのが始まり。そして4代にわたり、ポール・レイツは高い伝統の醸造を守り続けて来た歴史あるネゴシアン。ヴォーヌ・ロマネの1級畑、レ・ショームは、グラン・クリュのラ・ターシュの下に位置し、昔は過少評価されていましたが、現在では優秀な1級畑として広く知られた区画です。

天然ヒラメのグリエ

7 2015フレデリック・マニャン  ヴォーヌ・ロマネ 
   ヴィエーユ・ヴィーニュ                    
ACヴォーヌ・ロマネ ピノ・ノワール100%         (前澤)
「フレデリック」は全てのブルゴーニュの畑、区画、そして所有者まで知っている。毎日、畑に出て自分の 足で条件に合った畑を探し出し、所有者と交渉するということを10 年以上繰り返してきたから。 彼等は畑の所有者から委託を受け、栽培チームを派遣し畑の管理を全て自分達で行う新しい形のネゴシアン。書類上はネゴシアンだがドメーヌと変わりない仕事をしている。ルロワのワイン造りを理想とし、ルロワから栽培責任者が移籍。ルロワ流の栽培法を導入している。濃厚から繊細で伸びのあるブルゴーニュに変化を遂げた。マニャンのヴォーヌ・ロマネは、フラジェ・エシェゾー村との村境にまたがる、「レ・シャランダン」の区画を含む3区画から作られる。平均樹齢は55年。
フランス産子羊のニョロンのソテー

8 2004ドメーヌ・エリティエ・ルイ・ジャド 
ボーヌ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ズルシュール
ACボーヌ1級  ピノ・ノワール100%     モノポール          (春日)
1ボーヌ村のブドウ畑はコート・ド・ボーヌの中で、最も広い面積を有し、北はサヴィニー・レ・ボーヌ村、南はポマール村に隣接している。クロ・デ・ズルシュールは1826年にルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドによって購入されて以来、代々ジャド家によって単独所有されてきました。クロ・デ・ズルシュールはプルミエ・クリュ畑のヴィーニュ・フランシュを囲む壁に接した一角にあり、畑面積は2.75ha
まさに飲み頃を迎えたボーヌワインの実力を感じさせていただきました。畑の名前から想像するよりもはるかに華やかなベリーの香りを楽しむことができました。
アイスランド産 牛ランプ肉のグリエ

9 2014ドメーヌ・ラ・ブス・ドール 
ヴォルネ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・スワッサン・ ウーヴレ
ACヴォルネー1級  ピノ・ノワール100%   モノポール  PP93    (小林)
かつてロマネ・コンティのオーナーであったデュヴォー・ブロシェ家の所有地の一部が、ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール。1997年にドメーヌは売りに出され、これを購入したのが現オーナーのパトリック・ランダンジェである。手に入れるや否や、醸造施設や発酵用の木桶、他の設備も一新。1999年に完成した醸造施設は6層構造になっており、収穫から醸造、樽熟成、瓶詰めまで、ポンプを一切使わず重力でブドウ果汁やワインが流れる仕組みになっている。ランダンジェが投資したのは設備だけに止まらず、ブドウ畑の拡張も盛んに行われている。2018年、パトリック・ランダンジェの息子 ブノワ・ランダンジェが当主に就任。2014から2017ヴィンテージまで父と共に醸造に携わった。ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールのワインはピュアで洗練されている。果実味、酸、そしてタンニン、それぞれの要素が高次元でバランスよくまとまり、若いうちから十分に楽しめ、熟成にも耐え得るタイプだ。

10 2004ジオリス エステート・メルロ
カリフォルニア・カーメル・ヴァレー  メルロ主体      (緒方)
カリフォルニアの秘境とも呼ばれるカーメル・ヴァレーのパイオニア的存在。オーナーのウォルター氏が、自身の追い求めるワインが造れるのはカーメル・ヴァレーだという確信のもと、ワイン造りを行っている。このメルロは、カリフォルニアらしい力強さとエレガンスの両方を追求した1本。赤い果実の香り。ダークチェリーの凝縮された果実味とほのかなスパイスの風味にきめ細かいタンニンが調和し、熟成による深み、複雑さ、上品さに満ち溢れた味わい。


11 2013ポイヤック・ド・ラトゥール    PP89     (前田)
ACポイヤック カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー44.5%、
カベルネ・フラン0.5%         
初ヴィンテージは1973年。その後、1974年、1987年と続き、1990年より毎年生産するようになった。シャトー・ラトゥールの3rd的存在!もちろん1st2ndのレ・フォール・ド・ラトゥールと同じくシャトー・元詰!もちろんラベルも!2ndのレ・フォール・ド・ラトゥールの品質を維持するためにあえて低い樹齢の葡萄から造られているが、熟成オーク樽も同じくニエーブル産とアリエ産のフレンチオーク樽で熟成。生産量はファーストの「10分の1」という希少性。
サードワインですが、さすがの実力を感じました。バランスの良さが際立っていました。

12 2016ザ・サディ・ファミリー コルメラ     (佐藤)
南アフリカ・スワートランド シラー60%、ムールヴェドル15%
グルナッシュ22%サンソー、ティンタ・バロッカ、カリニャン3%                 
当主は南アフリカワインの今を牽引するイーベン・サディ氏。10代の頃から15年間ヨーロッパのワイナリーで修業した。1998年スワートランドに自身のワイナリーを設立し、古樹から低収量で造られるコルメラとパラディウスを発表すると瞬く間に注目を浴びる。機械化とは無縁の環境下で手作業を基本に、重力の力を利用して、スワートランドのテロワールをワインに表現すべく情熱をかたむけてワインを造っている。引き締まった芯にエレガンスとピュアな果実感をまとったような、美しい仕上がり。