2015年12月30日水曜日

マルマス コパン ワイン会 12.17

ウェルカムワイン 
 2015ヤマソービニオン 紫輝   ヤマソービニオン100%          (蒲谷)

 2005ルイ・ロデレール クリスタル       
ACシャンパーニュ特級  、ピノ・ノワール60%、シャルドネ40  PP93
 (小林)
1776年に設立された老舗シャンパーニュメゾン。クリスタルは、彼らルイ・ロデレールの技術の粋を集めたプレスティージュ・キュヴェ。その起源は18 世紀、ルイ・ロデレールのシャンパーニュを寵愛していたロシア皇帝アレクサンドル2 世が、自身の名声を象徴するようにクリスタル製の瓶に詰めたシャンパーニュを所望したことに始まります。自社所有のグラン・クリュ畑のブドウから最高品質のブドウのみを厳選。瓶詰め後、平均5年に及ぶ長期熟成を経てリリースされる、すべてにおいて手仕事で最高品質を追求した、別格のシャンパーニュです。
複雑な香りと格よりも控えめな酸が印象的でした。

ツブ貝のマリネ 山うどと共に

2 2010ドメーヌ・デ・コント・ラフォン ムルソー・クロ・ド・ラ・バール
ACムルソー  シャルドネ100      PP91点       (前澤)
ドメーヌ・デ・コント・ラフォンの創業は1868年、ジュール・ラフォン伯爵により設立された歴史のある生産者です。現在は、ドミニク・ラフォン氏がその運営を行っています。
ドメーヌ・デ・コント・ラフォンは世界の白ワイン、 巨匠「コシュ・デュリ」と双璧をなすといわれる、間違いなく世界最高峰。 世界の白ワイン生産者が模範とする造り手です。
クロ・ド・ラ・バールはラフォン家の裏庭に広がる2.12haのモノポール。比較的平坦な畑であるにも関わらず、驚くほどミネラルにあふれるワインが生まれます。
非常にバランスの良いワインで、ムルソーらしさは控えめに感じました。




3 1999ドメーヌ・デ・コント・ラフォン
ムルソー・プルミエ・クリュ・ジュヌヴリエール
ACムルソー1級    シャルドネ100    PP88-90点    (佐藤)
ブルゴーニュ白ワイン界のトップスター、コント・ラフォン。現当主ドミニクの下、徹底した有機栽培を実践し、低収量で卓越した酒造りによりスーパーワインを生み出し、ますます高く評価されている。このジュヌヴリエールからは、ムルソーの一級畑の中でも野生的な力強さを持つワインが生み出される。
同じ造り手でも、こちらはムルソーらしさを前面に出したタイプで、ヴィンテージも飲み頃と感じました。

天然鯛のマリネ
フランスブルターニュ産オマール海老のロティ

4 2002ミシェル・クトー モンラッシェ・グラン・クリュ
ACモンラッシェ特級 シャルドネ100    PP87点     (須田)
ブルゴーニュを代表する「5ッ星生産者」、「白ワインのスペシャリスト」ミシェル・ニーロンを現在手がけているのが、ミシェル・ニーロンの娘婿ミシェル・クトーです。自身のネゴシアンであるクトーを1997年から運営している。コート・ド・ボーヌの白ワインに専業化した小規模ネゴシアン。
 綺麗な酸と凝縮感を感じることができました。
 Montrachetに触れることはそうそうないので、貴重な体験でした。
素晴らしい色合いです

5 1999ルイジ・エイナウディ 
バローロ・コスタ・グリマルディ        (蒲谷)
イタリア ピエモンテ DOCGバローロ ネッビオーロ100%    PP90   
イタリア戦後初の大統領、ルイジ・エイナウディによって1987年に創立された、歴史あるワイナリーです。現在所有する、100haを超える広大な敷地の内、98haがドリアネーゼ丘陵地に広がっており、残りの6haがバローロに属しています。
平均樹齢は25年~30年ほどで、中には40年を超える古樹も存在しています。
バローロは個人的に好きなタイプのワインです。飲み頃を迎えたワインで、果実と野生的な香りを楽しむことができました。


6 2011シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード・オムニス WS90 (春日)
上田市丸子地区1100本 カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー36%、カベルネフラン9
『シャトー・メルシャン』は日本トップクラスのワイン造りを目指し、2003年より長野県上田市丸子地区の自社管理畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」にてブドウの栽培を開始しました。「オムニス」とはラテン語で「全て」を意味し、「椀子(マリコ)ヴィンヤード」のポテンシャルを最大限表現すべく、シャトー・メルシャンのワインメーカーが厳しく選抜したキュヴェのみでつくられています。
 秀逸なバランスを感じることができました。本格的なフランスワインにも負けない造りのワインです。この精緻は日本人ならではだと思います。


7 2011バスフィリップ プレミアム ピノノワール      (佐藤)          オーストラリア ヴィクトリア サウス ギップスランド          
バスフィリップは1979年にオーストラリアの南東ギップスランド地域で高品質なピノノワールとシャルドネを造り始める。オーガニック栽培は1993年から慣習化され、ビオディナミは2002年から取り組む。バスフィリップのワイン作りは品質に伴う経験値という情熱と成長過程で細部にわたる注意力から導かれており偉大なワインが作り出されている、オーストラリアで15年以上に渡り最高峰のピノ・ノワール。
 薄めの色合いですが、綺麗な色のワインでした。個人的には好きなタイプのワインです。オーストラリア特有の甘い果実の中にもバランスの良さを感じました。
スペイン産シャポン もも肉と内臓のテリーヌ
素晴らしく美味しく、ワインとも合わせやすかった一皿です

8 2005ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ 
ボンヌ・マール・グラン・クリュ                   
ACボンヌ・マール特級  ピノ・ノワール100%  PP95-97点  (前澤)
1450年以来のブルゴーニュでも長い歴史を持つシャンボール・ミュジニィ村の名家で、現在まで同じ家族により継承されているドメーヌです。 12ヘクタール以上の広さがあるドメーヌだが、そのうちの10ヘクタールをミュジニーとボンヌ・マールが占める。ボンヌ・マールも最もシャンボル寄りに区画を所有するが、その個性はミュジニーとは大きく異なる。高いところで奏でられている響きにしっかりとした低音がバックを支え、繊細さここに極まれり、といった感のあるミュジニーに較べると、まるみがあり地に足のついたうまみが感じられるボンヌ・マールはそのスケール感、複雑さがより分かりやすいグラン・クリュといえる。
ヴォギュエ その名前の響きに特別な期待をしてしまいます。
ヴォギュエにしてはベリー系の華やかさもしっかり表現されているワインでした。
フォワグラのポワレ苺添え

9 1994テヌータ・サン・レオナルド サン・レオナルド
イタリア トレンティーノ・アルト・アディジェ カベルネ・ソーヴィニョン60%、カベルネ・フラン30%、メルロー10%     PP93点         (緒方)
テヌータ・サン・レオナルドは、17世紀後半に修道院から所有畑の管理を任された侯爵家が、後にその畑の購入とともに修道院の跡地に設立したワイナリーで、以来、現在に至るまで同じ家系に受け継がれており、トレンティーノでも比類なきスタイルを守り続けています。国際品種を使用しながらも、決して重くなく、エレガントなワイン。
ヴィンテージワインらしく、官能的な芳香を楽しむことができました。野生的な果実の中にエレガントさも感じられる素晴らしいワインでした。

シャポン胸肉のロティ
スペイン産の方がジューシーに感じました

10 2008カリュアド・ド・ラフィット           PP91    (小島)
カベルネ・ソーヴィニヨン51%、メルロー45%、プティ・ヴェルド3%、
カベルネ・フラン1
シャトー・ラフィットのセカンド。セカンドと言っても、もちろんブドウはグラン・ヴァンに使用されるものと同じ。通常、全生産量の3分の1はグラン・ヴァンに、40%ほどがカリュアドとして選別されているそうです。近年ではそのクオリティの高さと人気ぶりで他の格付シャトーを凌いでいます。
Bordeauxの端正なスタイルが表現されているワインでした。
バランスでワインの良さを表現できるタイプです。


11 1999シャトー・マルゴー                     (岩田)
ACマルゴー メドック格付1級    
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン  PP94
1999年生産のおよそ38%が、1999年のシャトー・マルゴーになりました。ボルドー・メドック地区のワインをフランスワインの女王と呼ぶとするならシャトー・マルゴーは女王たちの中で、最も芳醇で優美なワインだといえます。
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
良い熟成を迎えた5大シャトーの実力を十分に感じることができるワインでした。
素晴らしい凝縮感はプラムのようでもあり、まさに飲み頃を迎えた5大シャトーといった佇まいでした。


2015年12月8日火曜日

マルマス コパン ワイン会 11.26

ウェルカムワイン 
 2015アンリ・フェッシ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
ACボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ ガメイ100%          (小林)



 2006パトリック・スティラン シャンパーニュ・グラン・クリュ・ブリュット
ACシャンパーニュ特級  、ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%           (小林)
RMパトリック・スティランは、『グラン・クリュ』格付で最高のピノ・ノワールを生産するモンターニュ・ド・ランスのアンボネ村にあります。グラン・クリュ格付けのアンボネ村のピノ・ノワールをメインに、シャルドネをブレンドしたヴィンテージ・シャンパーニュです。果汁はキュヴェ(初搾り)100%です。アルコール発酵とマロラクティック発酵は、タンクで行なっています。冷却過程を経て、ろ過と清澄をします。ナッツやトーストの香りが強く広がり、たくましく、丸いボディを持つシャンパーニュです。2006年ヴィンテージは、花火をあしらったセリグラフィーボトルに詰められています。ヴィニュロン・アンデバンダン コンクール2014 金賞受賞



2 2010カテナ・サパータ・アドリアンナ・ ヴィンヤード
ホワイト・ストーンズ シャルドネ
アルゼンチン メンドーサ シャルドネ100%  PP94点            (須田)
カテナは、ニコラ・カテナ氏がイタリアよりアルゼンチンに渡り、1902年にメンドーサでマルベックのブドウ畑を造った事から始まります。パーカー氏にして「全てのアルゼンチン・ワイナリーが基準、手本とすべき生産者/この国にとって必要不可欠なワイナリー」と言わしめる 『カテナ・サパタ』 は、アルゼンチン初のパーカー5ツ星を獲得。
標高1450mの最も高いアドリアンナ畑の「ブロック1」の中の27列のシャルドネ100%でしかも収量驚異の15hl/ha。名前の由来は、土壌に多くある白い小石から。

時間と伴にその実力を発揮するタイプのワインでした。
あくまでエレガントな酒質でありながらキュベの強さも感じられます。
また、カリフォルニアのワインよりも深遠なるものを感じます。


3 2010ドメーヌ・ラトゥール・ジロー 
ムルソー・プルミエ・クリュ・ジュヌヴリエール
ACムルソー1級    ブドウ品種 :シャルドネ100%             (前澤)
ムルソーの地で16代に渡りワイン造りをしてきた歴史あるドメーヌですが、自社での瓶詰めを始めたのは先代ピエール・ラトゥール氏で、1982年のことでした。現当主ジャン・ピエール氏が 醸造学を身に付けてドメーヌに参加してからは、ステンレス・タンク醗酵等の近代技術を導入し、世界中で人気が上昇しています。ヨーロッパやアメリカでは近年トップ・ドメーヌの仲間入りを果たしたスーパー・スターとして注目されています。ラトゥール・ジローは現在10ヘクタールの畑を所有しており、その80%が白ワイン、20%が赤ワインの畑です。ジュヌヴリエールはペリエールと並んで、ムルソーの1級の中でも世界的に賞賛されている畑です。ラトゥール・ジローはこの畑の最大の所有者で2.5haを所有しています。

ムルソーでありながら、エレガントなタイプのスタイルでした。
食事とも合わせやすいと感じました。

フランス産豚の血入りソーセージ ブータンノワール リンゴのピュレ添え

4 2009マルセル・ダイス アルテンベルグ・ド・ベルグハイム グラン・クリュ
ACアルザス特級 リースリング、ゲヴュルツトラミネール、トカイ、ピノ・ブラン、シャスラ、ピノ・グリ、ピノ・ノワール、ミュスカ、他       PP92点     (小島)
5ha。平均樹齢25年。アルザスのすべての伝統品種13種の混植。「このワインは、私の人生における記念碑であり、過去100年間、アルザスが大いに害されてきた“テロワールよりもぶどう品種”という観念的支配を打ち破ろうとするものです」。鉄分豊かな赤い粘土石灰質と、石灰岩質との混成土壌。貴腐菌が完熟を促します。収穫は10月。絢爛豪華で官能的。

アルザスの実力を発揮していました。甘さに負けない酸はその証拠です。
甘いですが、豚や鳥の家禽類と合わせたくなるなるワインでした。


アイルランド産天然マグロと雲丹 柚子胡椒ソース

5 2004ドメーヌ・フィリップ・パカレ ポマール                   
ACポマール  ピノ・ノワール100%                    (春日)
かつてプリューレ・ロックの醸造長を務め、かのDRCの醸造長の座を蹴った事でもおなじみのフィリップ・パカレは、今では自然派ワインを代表する生産者としてすっかり定着しています。日本ではあまり人気のないポマールですが、他の国は人気のアペラシオンです。

官能的な香りも熟成したピノノワールの香りも楽しめる素晴らしいワインでした。
もう一度呑みたい、そう思うワインでした。



6 2007アルノー・ラショー ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ショーム                   
ACヴォーヌ・ロマネ1級  ピノ・ノワール100%              (前澤)
アルヌー・ラショーは、ヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌとして名高いロベール・アルヌーが2008年から改称したものである。95年にロベールが他界して以降は、ロベール氏の娘婿、パスカル・ラショー氏が5代目当主を務める。カーヴの拡張、醸造施設の改装、そして畑もさらに増やし、2008年にはラトリシエール・シャンベルタンをラインナップに加えた。レ・ショームは特級のラ・ターシュと1級のマルコンソールの真下に位置するクリマで、斜面下部のため傾斜は緩く粘土がち。そのおかげでボディのしっかりしたワインが生まれる。ブラックベリーやスパイスのアロマ、リッチでまろやかな味わい。

やはりブルゴーニュ1丁目のワインは美味しいです。
ヴィンテージも優しい感じで好きです。

フランスブルターニュ産ラングスティーヌのポワレ

7 1997ファレスコ モンティアーノ
イタリア  ラツィオIGT メルロー100%     PP95点         (緒方)
イタリアでワイナリーのコンサルティングを手がけるスーパー・エノゴロ、ミスターメルローこと、リッカルド・コッタレッラ氏の造る、最高の1本! イタリアのワイン専門誌、ガンベロ・ロッソではなんと5年連続最高評価の”トレッビキエーリ”を獲得しているモンティアーノはメルロー100%ワインです.

素晴らしいヴィンテージのイタリアワインはその香りも格別です。
ワインだけで楽しめますし、料理とのマリアージュも楽しめます。
決して無骨なワインではなく、エレガントなワインでした。


フランス フルール ドオーブラック牛ランプ肉のロティ
個人的には和牛よりも好きです

8 2007カルピネート ファルニート・カンポニッビオ         (蒲谷)
イタリア トスカーナIGT サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー            
カルピネート社は、キャンティ・クラシコの産地として名高いトスカーナ州フィレンツェの南、グレーヴェ村にあるワイナリーです。1967年、農学士のアントニオ・マリオ・ザッケオ氏が醸造家ジョヴァンニ・カルロ・サッケート氏とで創業しました。二人は質の高いワインを求め、土壌組成や日照時間などに関する綿密な調査や醸造研究に非常に熱心に取り組みトスカーナ産高品質ワイン生産者のパイオニアとして知られています。キャンティ・クラッシコ等、伝統的なワインだけでなく、革新的なワインにも挑戦し続けています。

9 2010セーニャ                   PP94点    (岩田)
チリ アコンカグア・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カルメネール  
エラスリスのエデュアルド・チャドウィックと米国のロバート・モンダヴィの情熱が生み出したチリのスーパープレミアムワイン”セーニャ”。チリ・アコンカグアのテロワールを見事に表現するこのワインは世界のグランヴァンにも勝る評価を獲得しています。ボルドー品種にチリ固有品種カルメネールをブレンド。熟成に使用するのは100%フレンチ・オーク樽。凝縮感ある豊かな香りと、気品溢れる優雅な味わいを兼ね備えています。 2005年よりヴィオデナミ農法を導入しています。

フランス産山鳩「ピジョンラミエ」のロティ
まさにワインのための食材です
10 2010ドメーヌ・ド・クリスティア
シャトーヌフ・デュ・パプ・ヴィエイユ・ヴィーニュ   (佐藤)
ACシャトーヌフ・デュ・パプ  グルナッシュ100% PP97点 

エティエンヌ・グランジュオンによって70年前につくられたドメーヌで、2ヘクタールのグルナッシュの畑から始まりました。今日では三世代のブドウ農家が「ドメーヌ・ド・クリスティア」を産出する21ヘクタールの畑で情熱と技術を共有しています。「ドメーヌ・ド・クリスティア」のアペラシオン構成はシャトーヌフ・デュ・パプの赤が11ヘクタール、白が1ヘクタール、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュが1ヘクタール、コート・デュ・ローヌが4ヘクタール、ヴァン・ド・ペイが4ヘクタールとなっています。

ピジョンラミエとのマリアージュは官能的なものを感じました。
やはり、ヌフの実力は只者ではありません。